こんにちは。住宅業界の中の人、リカコです ^o^/
真冬のタイル貼りのお風呂って、凍える寒さですよね?
足の裏に感じるあの氷のような冷たさは、一瞬で鳥肌が立っちゃいます。
この『 寒さを瞬時に感じてしまう 』ことで起こるヒートショック現象をご存知でしょうか?
テレビで話題になっているので知ってらっしゃる方も多いかと思います。
最近では、芸能人がヒートショック現象を起こし、お風呂場で亡くなっていたニュースがありました。
ニュース等で取り上げられることが多くなったので、タイル貼りのお風呂をユニットバス(システムバス)にリフォームするお客様が増えいます。
昨年も冬を迎える前に、何件かユニットバスに変更するリフォーム工事をさせていただきましたので、実例を挙げながら、どんな工事をして、どのくらいの費用がかかるのかをお伝えして行きたいと思います。
ヒートショック現象って何?暖房は付けた方がいいの?
では、どのような流れでヒートショック現象が起こるのでしょうか?
簡単にご説明しますと....
① 暖かいリビングでくつろぐ
↓
② 寒い洗面所で服をぬぐ
↓
③ 裸でタイル貼りのお風呂に入る
↓
④ 温度差が大きすぎるため、血圧が急変
↓
⑤ 脳卒中や心筋梗塞を引き起こす
特に高齢者のリスクが高く、室内における死因の原因の1/4を占めています。
私のお客様も、タイル貼りのお風呂をユニットバスにしたい、
と希望されているのは60代の方が一番多い印象です。
そして、ほとんどのお客様が、
「死ぬまでもうお風呂は替えないと思うから....暖房は付けたい」
と、少々返答に困るお話をされます。
「ヒートショック現象のリスクが低下しますので、長生きされますよ!」
と、返答していますw
これからユニットバスにされる方は、天井付けの換気乾燥暖房機は付けておいた方が良いと思います。
電気代はワット数が大きい関係で、どうしても冬場は高くなってしまいますが、
入浴前にあらかじめ暖房を付けておいて、
浴室に入る前に消すようにしていただければ、
ヒートショック現象のリスクを減らすことができます。
その場合、浴室の扉を開けておいて、洗面所も一緒に暖めておくとよいでしょう。
【実例:N様邸の浴室】タイル貼りの在来浴室 → ユニットバス 工事費用はいくら?
N様邸は元々どんなお風呂だったのか、こちらの写真をご覧ください。
お風呂も広くて、全面タイル貼りですので、かなり寒かったそうです。
床のタイルがすべりやすく、お孫さんがスッテンコロリンしたこともあるそうです。
【N様邸】の工事前の状況と工事内容をご覧ください。
Before(工事前の状況)
・山間部で冬は雪が比較的多い地域
・大きさは1坪より一回り大きい
・床と壁はタイル貼り
・天井はモルタルの上に塗装
・ガス給湯器
After(工事内容)
・ユニットバス(システムバス)は、 クリナップのユアシス(定価税抜き127万円)
・サイズは1坪タイプ
・ガス給湯器はそのまま使用
・追い炊き機能あり
・換気乾燥暖房機あり
・浴室入口扉は、引戸に変更
今回、お客様が選ばれた商品のユアシス(クリナップ)は、こちらです。
なぜ、この商品を選んだかといいますと、
ヒートショック対策には、ピッタリのユニットバス(システムバス)だったからです。
このユアシスの最大の特徴は、壁・フロア・天井がサンドイッチパネルになっていて、パネルとパネルの間に保温材が入っています。
このパネルによって30分経っても、浴室全体を20℃以上に保つことができるので、寒冷地にはピッタリなんです。
今回の工事費用(ユニットバスも含む)は、
125万円(税抜き)でした。
ここでお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、
ユニットバス(システムバス)の定価が127万円でした。
このことから分かるように、
古いタイル貼りのお風呂をユニットバスにする場合の工事費用の総額は、
メーカーがカタログで提示している
ユニットバスの定価に近くなる
と思ってよいでしょう。
今回の工事では、解体してみると、さらに下から違うタイルの床が出てきたんです!
浴室の改装を何回も行っていたようで、タイルの残骸が想定外に出てきました。
最近は、残土処理、ごみ処理の費用が高い傾向にあります。
最初の見積もりよりも少し金額が増えてしまいました。
このように、解体してみないと分からないことがありますので、断定はできませんが、概ね工事費の総額は、ユニットバスの定価を目安にしておいて良いと思います。
今回使用したユアシスは、クリナップの中では上位商品となりますので、ワンランク下の商品を選ばれると、もっと安くなるでしょう。
工事の流れ
大まかな工事の流れは、
解体(床、天井、浴室と洗面の壁)
↓
電気、設備工事
↓
床にコンクリートを打つ
↓
壁の組みなおし(木工事)
↓
入口枠の設置
↓
ユニットバス組み立て
工事日数は、6日でした。(大工さんは1人)
一度解体してから、壁を復旧しなければなりませんので、ユニットバスの取替えよりも時間と費用がかかってしまいます。
余裕を持って、1週間くらいはかかってしまうと思っておいた方がよいかもしれません。
工事中はお風呂に入ることができません!
今回のお客様は、近くの温浴施設に通われてました。
ご近所でお風呂をお借りできる方はいいのですが、やはり気を使ってしまいますので、工事を予定されている方は、近所の温浴施設をチェックされておくと良いですね。
浴室のリフォームを予定されている方へのアドバイス
ショールームやメーカーのカタログを見て、定価120万と記載されていたら、じゃあ工事金額も合わせたらすごい金額になってしまうのでは?と不安になりますよね?
見積もりを取りユニットバスの項目を見ていただくと分かるのですが、商品はメーカーの定価からかなり割引かれています。
各リフォーム会社で商品の仕入金額が違うので、それがお客様に提示される見積もりに反映されます。
例えば、TOTOと取引が多いリフォーム会社はTOTOの商品の割引率が大きくなります。
そのリフォーム会社で得意にしているメーカーの商品を選ぶのが一番安くできる可能性が大きいのですが、こればかりは、相見積もりを取ってみて比較するしかありません。
今は、ネットで浴室のリフォームの相見積もりを一括依頼できる便利なサイトがあります。
無料で気軽にできますので、比較検討するにはもってこいのサイトです。
すでに、ショールームなどに行って、ユニットバスの商品が決まっていると、価格の比較がしやすいので、相見積もりを取ることをオススメします。
思ってた以上に金額に差が出てビックリされるかもしれません。
金額に納得して工事をお願いしたいですよね?
それを実現できる画期的なサービスだと思いますので、ぜひ、利用してみてください。