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相見積もりで損しない!「住宅業界の中の人」が、どうしても伝えたい後悔しない家づくりの方法。

注文住宅

消費税10%になるけど、注文住宅は増税後に建てる方がお得なの?

投稿日:

 

こんにちは。住宅業界の中の人、リカコです ^o^/

今、注文住宅を検討中のあなたが気になっていること。
それは、消費税が10%になる前に建てるべき?
それとも増税後の景気が冷え込んだ時に建てた方がお得?
ではないでしょうか?

 

消費税増税前に建てるのが、本当にお得なのでしょうか?

実は、前回の5%から8%の増税の時、増税前にマンション価格が高騰。

その結果、増税後の値下がりを狙った人が、勝ち組という結果になってしまいました。

 

注文住宅でも同じように駆け込み需要で割高になったケースがありました。

 

過去の増税の経験も踏まえ、一度冷静になって判断する必要があります。

リカコ
私も消耗品、買い込んだな~w
冷静になれなかった?
ジャスティン

 

トイレットペーパーなどの消耗品と違って、住宅は金額が太いですよね。
2000万の家を建てたとすると2%の増税分は、40万円也。

この40万円をどう捉えるかは人それぞれなのですが、建物だけの増税分だけではなく、家を建てるとそれに付随した様々なお金がかかります。

 

それらのモノ、サービスに消費税がかかってきますので、総合的に考える必要があります。

 

増税による住宅業界の景気冷え込みを懸念して、
・注文住宅に限り要件を満たせば消費税を8%に据え置く制度や、
・国から給付金が支給される制度
があります。

 

リカコ
いろいろな角度から情報を収集して、損をしない家づくりを目指しましょう!!

 

そもそも消費税10%になるのはいつ?

消費税が10%に引き上げられるのは、2019年10月1日(予定)です。

(予定)てどういうこと?
ジャスティン
リカコ
大不況がきたら延期されるかも

 

安倍首相は、サブプライムローンの時のような未曾有の経済不況があれば延期の可能性もあると言っていましたが、10%の消費税増税は今までに2度延期されており、さすがに今回ばかりは延期はないと考えています。

国際社会からも、増税をせかされている状況です。

ですのでここでは、2019年10月の増税を前提にお話を進めて行きますね^^;

 

 

 

消費税は建物には課税されるけど、土地には課税されない

 

 

建物を建築するためにはビス1本から木材、システムキッチンに至るまで様々な材料に消費税がかかってきます。
建物は、それらの材料の集合体なので消費税がかかってきます。

 

もう一つの理由として、建物は年月が経つと古くなる=消費
しかし、土地は消費されるものではないので、消費税はかからないという考えがあります。

 

ですので、注文住宅を建てる場合、建物の建築には消費税はかかりますが、土地購入には消費税はかかりません(非課税)。

 

 

 

消費税増税日までに家を建てて住んでないといけないの?

消費税が10%に引き上げられるのは、2019年10月1日(予定)です。

では、この日までに工事を終わらせて住宅会社にお金を支払い、住んでいないといけないのでしょうか?

2019年10月1日以降だと10%の消費税を払わなければいけないのか不安ですよね?

どの段階で10月1日を迎えれば増税分を払わなくてよいのでしょうか?

 

注文住宅の場合、特別に消費税増税を据え置く措置がありますので、注意してください。

 

 

【パターン1】引渡しが2019年9月30日までに完了→消費税8%でOK

 

 

一般的な引渡しとは、建築工事の残金の支払いをし、建物の登記を行うことです。
この引渡しの一連は、金融機関の別室で行うことが多いかと思います。

 

もしも、あなたが2019年に注文住宅を建てる場合は、引渡しの日をきちんと契約書に記載しておくべきです。

 

引渡しの認識が住宅会社側と違っていてはいけませんので、引渡し日に何を完了させるのかをきちんと書面にして、お互い認識のズレがないようにしておきしょう。

 

この年は、住宅会社も駆け込み需要で計画通りに工事が進められない事態に陥るかもしれません。
引渡し日が守られなかった場合についての保証も話し合って書面にするべきです。

 

 

【パターン2】注文住宅の『経過措置』の制度は、請負契約日が重要

 

注文住宅の場合のみに適応されますのでご注意ください。
(マンションの特別注文にも適用される場合あり)

 

注文住宅の場合、契約から引渡しまでは、かなりの日数がかかります。
不測の事態で消費増税までに完成しなった!となったら大変ですよね?

住宅会社側としても引渡しまでに突貫工事なんてことはしたくありません。
丁寧な仕事で家を完成させたいのです。

 

そこで、この問題を解消するために国土交通省が『経過措置』という特別な措置を設けています。

詳しくは、国土交通省『消費税率引上げに伴う住宅に関する経過措置』をご覧ください。

 

ポイントは、2019年3月31日までに請負契約を済ませることです。

 

この『経過措置』は、前回の5%から8%の消費税増税の時にもありました。
住宅会社としても一度経験していますので、詳しく聞いてみるといろいろ教えてくれると思います。

 

 

 

増税前に家を建てるメリットとデメリット

実は、メリットばかりではありません。
デメリットもありますので、参考にしていただければよいかと思います。

 

メリット

① 消費税2%分を払わなくてよいのでお得

② 建築材料の便乗値上げのあおりを受けにくい

 

デメリット

① 駆け込み需要で見積もり金額が増える可能性あり

② 工期が伸びる可能性あり

③ ローン返済金額が増える

 

 

増税前に家を建てるメリット

① 消費税2%分を払わなくてよいのでお得

注文住宅を建てる場合、消費税は建物だけにかかるわけではありません。

せっかく新しい家に住むのだから、家電や家具を一新したいと思いますよね?

それらのモノにも消費税はかかります。

 

その他にも、火災保険や地震保険、引越し費用、ローン手数料....とあらゆるモノやサービスが消費税10%となります。

 

私的には建物の増税分よりも、こういった新築住宅に付随する積み重なった増税2%分の方が大きいのではないかと思います。

 

 

② 建築材料の便乗値上げのあおりを受けない

これは、前回の増税の時に感じたことですが、建築材料が増税のタイミングでイッキに値上げされます。

リカコ
価格改定ラッシュでした

 

増税分だけ値上げかと思われるかもしれませんが、違います!
人件費と消費税を理由にした価格改定で、増税分を上回る値上げです。

 

建物は、細かい建築材料の集合体ですので、チリも積もればかなりの金額になります。

チリほど小さければまだいいのですが、モノによっては値上げ幅はかなりエグイものもあります。

ですので2%分の増税よりも、正直、建築材料の値上げの方が金額が大きいかもしれませんね。

 

 

増税前に家を建てるデメリット

① 駆け込み需要で見積もり金額が増える可能性あり

前回の増税の時によくテレビで話題にされていましたが、

『実はマンションは増税後に買った人が勝組!』だったのです。

 

消費税前に買いたい人が増える

需要と供給のバランスが崩れる

物件がなくなるのであせる

冷静に値段の判断ができなくなる

駆け込み需要で、少し高くしてもバンバン売れるので値段が高騰

ニンゲンのエゴサイクルだね....
ジャスティン

 

マンションほどではありませんが、注文住宅でも似たようなことは起こります。

住宅会社で、受注できる件数には限界があります。

最近では、現場で働く人が高齢化していますし、働き手が減り職人さんを手配するのが難しい状況です。

このように、注文住宅でも需要と供給のバランスは崩れますので、人件費分が見積もりに反映されてしまい金額が高くなってしまう場合があります。

 

複数社に相見積もりを取ることで、このような需要と供給が崩れそうな場合でも、見積もり金額の高騰を事前に防ぐことができます。

複数社の相見積もりを取ることで、値引き交渉がしやすくなりますので、結果的にかなりお得になります。

最近では、ネットで無料で一括見積もりできる便利なサイトがありますので、利用してみるのもよいでしょう。

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② 工期が伸びる可能性あり

 

これは、①と重複しますが、現場で働いてくださる職人さんの不足が原因です。

慢性的に現場に人が足りていない状況の上、さらに駆け込み需要が多くなると工期が伸びる可能性は大きいです。

住宅会社としてもそこを見越して工程表を作成しますが、どこも増税日を目標に動きますので、増税の年に工事を予定されている方は、注意が必要です。

 

 

③ ローン返済金額が増える

消費税増税分、ローン返済金額が増えます。

今現在は歴史的に見ても超低金利ですが、これは異常な事態です。
必ず、金利は上がるでしょう。

どの段階で金利が上がるかは分かりませんが、地方の銀行も低金利で疲弊していますので、このままではないはずです。

 

建物工事金額だけでなく、家具や家電を購入する資金を含めた総額をローンで借りる人が多いかと思います。

2%ですが、総額が増えるために返済期間が延びたり、想定よりも金利を多く払わなければいけないことは、甘く見ることはできません。

 

 

国の『すまい給付金』制度を利用する

『すまい給付金』は、前回の増税の時に創設された制度です。

年収によって支給される金額は違ってくるのですが、現金で支給される制度です。

 

制度を利用できる対象者や、年収、住宅の規模、第三者機関の検査を受けた住宅であることなど細かい規定がありますので、
詳しくは国土交通省『すまい給付金』をご覧いただればと思います。

リカコ
正直、分かりにくいし、手続き複雑ですね....

 

景気対策のため、これから新しい制度が創設される可能性もありますので、情報を得ましたらお伝えして行きたいと思います。

 

 

まとめ

今、(2018年4月現在)は、前回のような駆け込み需要はまだ見られません。

しかし、増税の話題がニュース等で取り上げられるようになれば、また需要と供給のバランスが崩れるかと思います。

 

増税前に建てる方がお得なのか?
と聞かれればそうでないケースもありますので、ズバリお答えするのは難しいのです。

リカコ
スミマセン(´・ω・`)

 

究極的なことを言えば、『建てたい時が建て時』なのかもしれません。

エッ!
ジャスティン

 

しかし、このブログに来ていただいたあなたには、まわりの状況に流されず冷静な判断をしていただきたいのです。

 

あらゆる情報を得て、それらを総合して冷静に建て時を判断していただきたくて今日はお話をさせていただきました。

 

ザックリでも良いので総額予算が分かれば、増税前と増税後の金額差のシュミレーションができると思います。

どのくらいの規模の家が、どのくらいの金額で建てられるのか検討もつかないという方は、一括で複数社に間取りと見積もりを取れるサイトがありますので、そちらを利用してみてもよいかもしれません。

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リカコ
このブログが少しでもあなたの家づくりのお役に立てれば幸いです

 

  • この記事を書いた人
ldkhouse

リカコ

住宅デザインと店舗の設計施工のお仕事しているアラフォー女子です。これまでの経験から、家づくりをスムーズに進めることのできるお客さまと、そうではないお客様の違いが見えてきました。『後悔しない家づくり』の指南をつづります。詳しいプロフィールはこちら→

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