こんにちは。住宅業界の中の人、リカコです ^o^/
以前の記事、
『プロフィールとブログをはじめるキッカケ』
でお話しましたが、家づくりはフルマラソンを走ることにとても似ています。
でも、一人で走るわけではありません。
家族はもちろんのこと、家づくりをお願いした会社の担当者さんや設計士さん、大工さん....
みんなで励まし合い、時には厳しい言葉もかけあいながら、全員が同じ方向に向かって走りゴールしなければなりません。
ゴールした時(完成)の感動は、言葉では言い表せないほどグッときます。
しかし、フルマラソンを走るのに練習もしなで、いきなり本番を迎えるのは無謀です。
そこで、この準備さえしておけば、あなたのイメージ通りの家をつくることができる方法を『住宅業界の中の人』が、あなただけに教えちゃいます!
こんな家に住みたい!を家族で共有しよう
家づくりを考えているあなたに一番最初にやってもらいたいこと。
それはズバリ、妄想です!
最初の段階では、予算や敷地条件といったことは完全無視でOKです。
「こんな家に住みたい!」を第一優先してください!
ネットや雑誌をみて、
「うわぁ~、こんな家い~な~(ウフフ)」
まずは、そんなウフフな写真をひたすらピックアップしてみてください。
そして、ピックアップした写真をプリントアウトして、スクラップブックやスケッチブックなどにどんどん貼ってみてください。
ご夫婦で多少趣味が違うということもあるかもしれませんが、躊躇せずにどんどん貼っていきましょう!
ここで重要なのでもう一度言いますが、予算は完全無視です。
そして、この『 妄想フォトコラージュ 』を家族が常に見れるような場所、例えばリビングやダイニングのテーブルの上に置いておきましょう。
仕事や家事で忙しく、なかなか家づくりの話をする時間がないご夫婦でも写真を見ると相手の趣味を共有することができます。
多少、趣味の違いはあるかもしれませんが、そんな時は、もう一度よく『 妄想フォトコラージュ 』を見てください。
共通する趣味や似ているテイストが、その中に必ずあるはずです。
どちらかが妥協するのではなく、共通項を膨らませていくイメージで、ご夫婦の「こんな家に住みたい!」像を作りあげていってください。
迷いが出たときに初心を思い出そう
実際に家づくりの打合せが始まると、決めなければならないことが次から次に出てきます。
外壁の色、屋根、キッチンの面材の色、システムバスの浴槽の色や壁の色、フローリングの素材や色、クロスなど....
キリがありません。
完成までのスケジュールしだいでは、この決めなければならないことが嵐のようにやってきます。
正直、思考能力もモウロウとしてきて、冷静な判断ができなくなるお客様もいらっしゃいます。
でも、「あの時、雑に選んだなぁ....」と、後悔だけはしてもらいたくないんです!!
そこで、思い出してもらいたいのです。
「こんな家に住みたい!」と思ったあの妄想を。
スケッチブックに貼ったウフフな写真を見返してみてください。
きっと担当者の、
「どれにしますか?」
「どの色にしますか?」
「品番はこれでいいですか?」
と、嵐のような質問にも爽やかな顔で決断することができるでしょう。
時間がたっぷりあればショールームなどで素材や色を決めたりすることは、とっても楽しい作業です。
しかし、スケジュールの関係であわただしく行われてしまいがちで、お客様がストレスに感じてしまうこともあるのが現実です。
ですので、初心に戻ることのできる『 妄想フォトコラージュ 』をオススメします。
お店で洋服を選ぶ時に、マネキンが着ている服をついつい手に取ってしまう....ということはありませんか?
やっぱり、マネキンであっても着用した時のイメージがしやすいんですね。
それと同じで、細かい色決めや素材選びの時に、イメージできる参考写真があると決断がとてもスピーディーです。
私のこれまでの経験からですが、最初の方向性がしっかりしているお客様は例え想定外のことが起きたとしても、結果よい方向の答えを導き出せることが多いです。
向かっている方向が分かっているので、こちら側としてもご提案がしやすいということもあります。
ピンポイントで解決できることが多いですね。
最初のプランを依頼する時にイメージを伝えやすいよ
「リビングは北欧風で....基本的にはシンプルにお願いします!」
実際、こんな感じの依頼多いんです....
ぶっちゃけて言いますと、北欧風て言ってもお客様の思っている北欧と私の北欧のイメージがピッタリ同じかと言われると、微妙にニュアンスが違っている可能性もあると思うんです。
アメリカ人のいうアジア風が、日本なのか中国なのか韓国なのか、へんてこにミックスされてその総称がアジア風なのか....
シンプルもどのくらいそぎ落としたシンプルなのか、判断が難しいんですね。
でも写真を見せていただければ、どんな北欧風なのかどのくらいシンプルなのかが一目瞭然なんです!
ですので、プランを依頼される場合は、是非、
時間がない方は、スマホの写真フォルダを夫婦で共有にしてお互いが見れるようにしてもいいのですが、第三者に伝える場合にはプリントアウトした写真をお見せするのが一番便利です。
プランをお願いする際に担当者の方にコピーをとってもらってお渡しすることもできますしね。
最初のイメージ共有は大切です!
まとめ
ハウスメーカーや工務店(ハウスビルダー)さんにプランをお願いする際、「要望はありますか?」と聞き取りをされると思いますが、ついつい今住んでいる家との比較をしていまいがちです。
「今の家は、○○○が不便なので、次の家はなんとかしたいです」といった感じです。
いざ要望といっても、漠然としていてなかなか出てこないかもしれません。
そんな時に、「こんな家に住みたいんです!」と『 妄想フォトコラージュ 』を見せられたら、設計するこちらとしても
「はい、よろこんで!」
と、やる気スイッチが入るんです。
私だけではないと思います。
ですので、設計や間取り、デザインを考える人をどんどんやる気にさせる「こんな家に住みたいんです!」をぜひ言ってみてください。