こんにちは。住宅業界の中の人、リカコです ^o^/
あなたが、新築住宅を考えているエリアに田んぼ、畑、池などはありませんか?
もしあれば、周囲に建っている家の外壁を見てください。
コケや藻で壁が緑色になっている家はありませんか?
緑色に変化している壁を見つけたら要注意です!
残念ながら、かなり高い確率であなたの家の外壁も緑色になるでしょう。
本日は、そんな家の外壁に発生する怖~い『 コケ&藻 』のお話です。
目次
外壁がコケや藻で緑色になる家の特徴
私の住んでいる地域にも田んぼ、山、小川があります。
しかし、コケや藻で壁が緑色になっている家もあれば、そうでない家もあります。
ということで、私なりに特徴をまとめてみました。
リカコが見た緑色の壁の特徴
① 近くに田んぼ、山、小川等の湿地がある
② 家が密集している地域ではなく、ポツポツと建っている
③ 日当たりが良くも悪くもなく中途半端な感じ
④ 白い外壁
では、一つずつ見て行きましょう。
① 近くに田んぼ、山、小川等の湿地がある
これは、まずコケや藻の発生原因の第一条件ですが、
胞子が飛んでくる距離に家があるかどうかですね。
皆さん覚えていらっしゃいますか?
中学校の理科で習ったあの胞子です。
教科書にも写真付きで飛来している様子が載っていましたね。
胞子の飛来は、人間の力では防ぎようがありません。
ですので、コケや藻が発生する田んぼや、山、小川、池、用水路などが周囲にある地域は要注意です。
後で述べますが、外壁に一工夫する必要性があります。
② 家が密集している地域ではなく、ポツポツと建っている
一軒、ポツンと建っている家にはコケや藻は付いていません。
しかし、5軒ほどポツポツとまばらに建っている家にはコケや藻が付いている印象です。
これは、どうゆうことなのでしょうか?
やはり、風通しの問題だと思われます。
風が吹き抜けず、家がまばらだけど風が停滞するような配置で建てられている場所は、コケや藻が付きやすいのだと思います。
逆に家と家との間隔が狭く密集している団地には付いていない印象です。
③ 日当たりが良くも悪くもなく中途半端な感じ
コケや藻は、中途半端な日当たりが大好きなんです!
インテリアで苔玉を栽培していたことがある方はお分かりかと思いますが、適度な湿り気、適度な日光が栽培のポイントです。
ガンガンに日が当たっている外壁には、コケや藻は見当たりません。
田んぼや、小川など湿気を含んだ風が当たる面で、なおかつ日当たりが中途半端な面の壁は、素材やデザインに気を配りましょう。
④ 白い外壁
はい、これはただ単に白い外壁は、コケや藻が目立つということですw
周囲の家の外壁がコケや藻で緑色になっていたら、真っ白い壁や、塗り壁で凹凸がある素材は極力選ばない方が良いです。
湿地近くに建てる場合、外壁はどうしたら良いか?
① 敷地選定の段階で周囲の外壁を見てみよう!
② 外壁の素材を考えよう!
③ 外壁のデザインを考えよう!
① 敷地選定の段階で周囲の外壁を見てみよう!
まずは、敷地を選ぶ段階で、必ず現場に行って周囲の家を見て回ってください。
周囲の家で緑色になった外壁が何件もあれば、要注意です。
コケや藻が発生するということは、壁が緑色になるのはもちろんのことですが、それ以前に風通しが悪く、ジメジメしている場所ということになります。
湿度計を持っていなくても、周囲の家の外壁を見れば、湿気が多い地域なのかが分かるのです。
しかし、もう土地が決まっていたり、建て替えの場合は湿気からは逃れられません。
そのような場合は、外壁の素材選びとデザインが重要です!
② 外壁の素材を考えよう!
今、新築住宅で一番多く使われている外壁素材は、サイディングです。
サイディングは厚みやコーティングの種類によって価格が違います。
ピンキリあるのですが、価格も高めで汚れに強いとされているサイディングであっても、
コケと藻には勝てません。
南欧風の塗り壁だともっと悲惨な状態になります、
それも早い段階で!
塗り壁は、コーティング力が弱く表面が凸凹してます。
ですので、コケや藻が付きやすく、雨で流れ落ちにくいので汚れやすいのです。
南欧風の壁は、正直、湿気の多い日本では向いていない素材です。
ですので、湿気を含んだ風がやってくる場所に建てる場合は、塗り壁は避けた方が良いです。
一番、コケや藻が付きにくいのは金属系の外壁材(ガルバリウム)やタイル貼りです。
タイル貼りは材料や施工費が高いので、悩まれるかもしれません。
スタイリッシュなデザインが好きな方は、ガルバリウムにするとコケや藻が付かないので検討されるとよいでしょう。
ガルバリウム
③ 外壁のデザインを考えよう!
コケや藻が付いている家を見てみると、外壁の全ての面に付いているわけではありません。
周囲の家を見て、どの方向の面の外壁が汚れているのかを観察してみてください。
あなたが自分の家の外壁を考える段階になったら、藻やコケが付きそうな壁面の色を考えるようにしてみてください。
予算の関係で、一番安いサイディングの中から商品を選ばなければならない場合もあるかと思います。
そのような場合でも、住宅会社やサイディングメーカーにそのことをお伝えして、コケや藻が付いても目立ちにくい色のサイディングを提案してもらうと良いでしょう。
日がガンガンに当たる面は、濃い色のサイディングにすると色の退色が激しく、色褪せてしまいがちです。
しかし逆にコケや藻が発生する面というのは、適度な日照ですので、色あせはそこまで心配しなくて良いので、濃い目の色でもOKです。
サイディングを2色分けでデザインしてもらう場合も、汚れそうな面には白っぽいサイディングを少なめにしてもらうとよいでしょう。
ほとんどのサイディングメーカーは、外壁のデザインをCGで作ってお客様に提案します。
CGは、外観イメージがつかみやすいのでどんどん利用しましょう!
最近では、リアルな木目柄のサイディングもありますよね?
白以外の木目柄だと汚れも目立ちにくいです。
まとめ
サイディングメーカーのショールームに行って「汚れにくい外壁にしたい」と言ったら、多分、ちょっと値段がお高めの○○コートとか光触媒を使った○○の商品をススメてくるでしょう。
しかし、どんな強力なコーティングであっても、コケと藻には勝てません。
自然の力はすごいんです!
注文住宅を建て時は、予算の関係もあり外壁でコストダウンする場合が多いのですが、汚れが付きやすければ、それだけ塗装サイクルも早くなり維持費がかさみます。
建築予定地の周囲の家の汚れが気になる場合は、外壁の素材と色、デザインに注意して住宅会社に相談しましょう。